今日は一日ひきこもり

何年か前にNHKで「天心の恋」という番組を見ました。
岡倉天心という人、非常に興味深いです。
6歳で英語塾に入り、9歳で漢籍学を初め、12歳で入った東京開成学校が14歳の時に東京大学になり、17歳で卒業。
16歳のときに13歳の妻と結婚しているが、痴話喧嘩でヒステリー状態の妻に卒論の原稿を焼かれてしまう。仕方がないので残りの2週間で「美術論」を書いて卒業。
その流れで美術方面に進んだそうです。くわしくは、↓
http://www.linkclub.or.jp/~flmbwys/tensin/episode_set.html
天心の「茶の本」は若い頃に読んで大変感銘を受けて、さっそくお茶を習いはじめましたが、習い事としてのお茶はちっとも面白くなかった。お菓子を食べる楽しみだけのために少し通ったかなあ。。
あの番組見てから、「宝石の声なる人に」という本を探してたんですが、絶版で見つからず。つい最近近くの図書館で発見してやっと読むことが出来ました。
内容は岡倉天心とインドの女流詩人の超遠恋ラブメール集です。
船便で1ヶ月かかる手紙のやり取りで心を通わす中年男女の至上のプラトニックラブ。
1年程で、天心の死によって終わりを告げる。
「宝石の~」はまるで上質な少女漫画を読んでいるような感じでした。何度も読んでしまった。
いや~、恋愛っていいですねえ。たとえそれが妄想体質同士の妄想上の出来事だとしても。。
プリヤンバダが詩人なので、その表現がとっても心ゆさぶります。
一度読む価値のある本です。
この本を娘に勧めたら、
「おかくらてんしん?だれそれ?天津飯作ったひと?」と言われました。
ぶたに真珠!