身毒丸(藤原竜也バージョン)

身毒丸(藤原竜也バージョン)のDVD見ました。
実家で見ていたら、みのもんたの電話相談が大好きな母親がワイドショー的な部分にすごく反応して「あんなに死んだお母さんに執着するのは良くない」などと、ちょっとまとはずれな感想をがんがん喋って集中して見られなかったので、自分の家に帰ってゆっくり鑑賞しました。
ふむ、見終わって気づいた事….
武田真冶と白石加代子では、見かけ年齢的に、ぎりぎり恋愛関係に納得できたけど、
(というより、そのぎりぎり感がエロティックでさえあった)
藤原竜也と白石加代ではおばあちゃんと孫にしか見えないよ。
その違和感を補うためか、海外公演で外人に理解を促すためか、
演出がかなり説明的に変わって、しかも一層派手になってた。。
(寺山修司の雰囲気ではなかったかも)
家族あわせゲームの前に武田真冶バージョンでは、上半身裸になって脱いだシャツを洗っていて、ふと継母に見られる事で男女を意識することを表現したんだと思うけど、藤原竜也はなんとパンツまで脱いで素っ裸で行水を浴びていた?!
お母さんをぶったしんとくがお父さんに説教されている場面で、仏間でしんとくと継母が惹かれあう様子が演じられるけど、それは以前のバージョンにはなかった。
武田真冶バージョンでは、赤い小箱には連れ子の爪が入っていて、その爪をぱらぱらとこぼす事によって継母がいかに我が子が可愛いかを表現していた。そのかわいい我が子の為にしんとくを呪殺そうとするのだが、新しいバージョンンでは、その小箱は夢の子供の爪ということになっていて空。呪う理由は、しんとくに年老いてゆく自分を見られたくないから、目を潰すという。
藤原竜也君は若すぎた。
白石加代子は年をとりすぎた。
舞台で遠目に見ていればわからない事も、画像くっきりのDVDだとあからさまになりすぎだ。
でも、大当たりしたんだよね?
新人藤原竜也を鑑賞する演劇としてはすばらしかったのかな?
一緒に借りた「ロミオとジュリエット」はすごくよかったです。
若いっていうのは、恋愛というのはああいう事なんですよね。(もうわすれたけど)
藤原君の若さと演技への情熱が、光ってました。
貸してくれたリューハハに感謝。