雀降る季節2
雀の雛は6月の朝顔のような勢いで成長します。
丸裸だった雛は冷凍エビを食べてぐんぐん大きくなり、一気に可愛らしくなりました。
ちょっとずつ飛べるようにもなり、写真はその頃のぴーちゃんです。
エビばっかりじゃあ偏食すずめになって将来困るので、炭水化物も与えようと思って、給餌器を買いにペットショップに行きました。そしたら、文鳥の雛が入っている水槽のすみっこに雀の雛がいるじゃないですか!!
この雛は子供が拾ってペットショップに持ち込んだのだそうです。
1匹だけで育てて雀としての自覚がなくなると困るので、一緒に育てようと貰って帰りました。
もう目が開いていたこの雛は「ぴんちゃん」という名前をつけました。
ぴーちゃんは私を親と思ってるので餌を差し出すと大きく口をあけて食べてくれるんですが、ぴんちゃんは私からは全く食べてくれません。お腹が空いて死にそうでも、目の前に餌があっても、親からもらわないと食べられないのは、すずめの本能みたい。
上の方に止まっているぴーちゃんに向かって餌をねだるぴんちゃんを見てるとあわれで。。。
意を決して給餌器で強制給餌する事にしました。
ぴんちゃんをわしづかみにして、口をこじ開ける。
粟玉をお湯でふやかして少しつぶし卵の黄身と混ぜてドロドロにしたものを、気道に入らないように気をつけて喉の奥の袋が満タンになるま詰め込む。
本来食べるというのは楽しい事なのに、ぴんちゃんにとっては苦痛以外のなにものでもない。
食事の時間になると、うらめしそうにこっちを見るので、わたしも辛かった。
でも、雀の成長は早い。
それから一週間もしないうちに、2匹とも自力で餌をたべられるようになりました。
次回が最終回。
2匹のすずめにはおもいもかけない運命が待っていた…
ディスカッション
コメント一覧
みたぽんさん
雀の親代わり、ご苦労様です。
私も、小学生の頃5羽の雛を家に持ち帰って育てたことがあります。頭に絵具で色をつけて、色の名前で呼んでいました。
一匹だけ悲しい思い出があります。
餌を食べさせればいくらでも食べる雛が1羽いました。
他の4羽よりもお腹も膨れて一回り大きかったです。
が、その3,4日後に、はちきれんばかりのお腹を下にして、その雀は死んでいました。餌のあげすぎだったのです。
死後解剖では、お腹の中に今まで食べたすべての物が、消化されずに残っていました。・・・・・とても悲しかったです。
食べ過ぎさせないようにしてくださいね。
>ワールドさん
小学生がすずめを死後解剖?
よっぽど悔しかったんですね。
食べさせすぎも駄目だけど、何を食べさせるかも、重要ですよね。
ワールドさんてすごい!!
すずめの解剖、なんて想像もできません。
フナの解剖は大好きでしたけど。