「ぼくらの」

と言ってわかる方は同世代にはあまりいないでしょう。
マンガのタイトルです。
もちろん、私じゃなくて子供達が買ってきたもの。
ジャンル的には、ロボット戦闘ものなんだけど、なぜかこれが人間の本質を突いて深い。
ストーリーはいわゆる「巻き込まれパターン」で、複数の子供達がいやおうなしに命をかけて戦闘しなければならない立場にたってしまうというもの。
戦って相手を倒さないと地球が滅亡すると宣言されているのです。
最初はゲームだと思ってた子供達も、1戦闘ごとに、戦闘員は命を失うということがわかって、とんでもなく葛藤が生じます。
http://anime.excite.co.jp/bokurano/epi01.html
いわゆるロボット戦闘もののように派手な戦闘シーンの描写はないけれど、(アニメ版にはあるのかもしれない)町に災いがやってくる感じが妙にリアル。
5巻でやっと敵の正体と戦いの意味が明らかになりました。
カタルシスの無い、いやなストーリーだと思う。
でもおもしろいんだよなあ。
人間が争いを辞められない理由に迫っていると思う。
戦争反対?平和を祈る?言うのはたやすいが、これほど難しいことはない。
自分や自分の大切な人の命と、敵と呼ばれる人間の命のどちらかしか選べないとしたら、人間はまちがいなく自分方を選ぶ。これは生き物の本能だから。
そういう状況にならないように努力することが一番大切なんだと思う。
でも回避できなかったら。。。。やっぱり戦うしかないだろう。
人間ってつらいね。