手賀沼の蓮

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アコ―ディオにスト楽ちゃんに誘われて今日も蓮舟に乗った。
アコーディオン持って行くらしいという情報があったので、私はミニギターを持って行った。
今回の舟は前回のよりも大きくて、父の持っていたボートと同じくらいの大きさだった。
瀬戸内海は波の静かな海で、凪いでいる時は手賀沼と大差ない。
進む舟の舳先に座って風を受けていると、まるで父のボートに乗せてもらってるようだ。
蓮の群生地に入ってから、楽ちゃんがアコーディオンを弾き、わたしはギターを弾いた。
「ハスの曲~!」とかいいながら即興で弾いて遊んだ。
2コードのアルペジオを繰り返すと楽ちゃんがメロディーをのせてくる。
舟が進むにつれて変わる風景に反応して自分の伴奏パターンが変わり、楽ちゃんも反応して旋律が変わり音が重なってくる。いつの間にかアコーディオンの音に包まれて、自分が聞いたこともない旋律をギターが奏でていた。無心に合わせていたらなぜか涙が流れた。
父は特に病気でもなく突然亡くなった。
年齢も年齢だったので、「ぴんぴんころりで最高の逝き方だったのだ」と自分を納得させ、悲しむタイミングを失い、もう今年で3回忌。
今日、本当に突然に、しみじみと、父は本当に死んでしまって、もう二度と会えないのだと実感した。
ハスの花があちこちで咲いているあたりの様子は、よくある「極楽図」。こんなところに父はいないと思いながらも、この舟に乗せて、楽ちゃんのアコーディオンを聞かせてあげたら喜ぶだろうに、、と思った。