【ギタぽんが出来るまで】00 ミッドライフクライシス

【ギタぽん】を開発するまでのストーリーを聞いてください。

1999年
いわゆる世紀末。来年地球は絶滅すると言われていた年です。
わたしは仕事にはまりまくってフルタイムで働きながら、仕事上の独立を目指す41歳の主婦だった。
子供は小学6年と魔の中学1年生。中学校は荒れて、旦那は単身赴任中。
別居生活も4年目で、私は仕事上でも行き詰り、いわゆる中年の危機まっただなかでした。

そんな時、友達に「カラオケでかっこよくタンバリンを振りたいのでパーカッションを習いにいきたいんだけど、一人じゃはずかしいのでいっしょに行こう!」と誘われた。
友達は3回で飽きてやめてしまったけど、わたしはなんだか面白かったので継続。(と言っても3か月間だったな~)

特にジャンべが気に入った。みんなで輪になって2時間近く叩いていると、トランス状態になる。
そのひと時だけはすべてのわずらわしさから解放され、終わった後はなぜか元気になる。
後で知ったけど、リズム運動はセロトニンの分泌を促し気分を明るくするという。

一方、会社の社長はますますわけわからんことを言いだして、業務は法律に反する事にかかわってきて、それを嫌って退職する人続出。

子どもの中学校も荒れ果てて学級崩壊。しかも肺結核の先生がいて、生徒たちに感染が広がっていることが発覚、担任教師は心を病んで入院。常に起こる生徒同士の暴力事件で警察が介入。私もたぶん鬱一歩手前。仕事もままならず、買い物してると突如不安感に襲われ涙が出る。ジャンべ叩く一時しのぎではもう絶えられない!!

まさに世紀末!!

2000年春
自分の仕事を辞めたくないので、主人に単身赴任までしてもらっていたのに、現状から逃げるため、私は主人の赴任先の鹿児島に子供達を連れて引っ越しました。
人生で初めて、困難に立ち向かわずに逃げました。
引っ越しが片付き、すべてのストレスから解放されると、なぜかどーんと気分が落ちた。
ジャンべを叩いて元気になった事を思い出し、藁をもすがる思いでジャンべを買い、そこで小さいギターをみつけて買ったのでした。ギタレレという名前のかわいいギターでした。

この2つの楽器との出会いがその後の私の方向を変えました。

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