【ギタぽんができるまで】05 音楽の力

引っ越し途中で出会った友達の娘とはメル友(古い!)になった。小説どんどん送ってくれるので、感想とか、ゲームの原作の話とか、オタク話に花がさいた。
彼女の小説のスト―リーは仲間との冒険。
ずっと一人で家にいるからか、仲間を求める気持ちが痛いほど表現されていた。
そこで、鹿児島で出会った例のミュージシャンがやってるサイトに小説をのせてもらうように頼んだ。彼女は張り切って書いてたよ。

そのうち友達から、「用事で上京するので娘と一緒に泊めてほしい」と言われ、大歓迎!!
友達は用事がすんだら帰ったけど、娘の方はしばらくうちに泊まってた。
うちの娘たちは学校にいくので、昼間は私と二人で過ごし、帰って来たら3人できゃっきゃいいながら二階で遊んでた。
小さいころから家族ぐるみで知ってるし、話も合うし楽しそうだった。
わたしも家で仕事してたので、あんまり構えなかったけど、数日滞在して、気が済んだのか大阪に帰って行った。

大阪に帰ってから彼女は入学以来行ってない中学の修学旅行に行きたいと言い出したという。(うちの子が修学旅行に行った話をしたんだろうな。)
ママはすごく心配してたけど、、結局彼女は修学旅行から中学に復帰し、高校受験もクリア、その後有名私立大学の特待生としてストレート合格し、院まで出て、今もバリバリ働いているよ。
(これ、事実ですからね!)

子どもが不登校を続けている母親は、とてつもなく不安で大変だ。
私と会ってから状況が変化したので、友達にはとっても感謝された。
他にも何人かママの友達が来たことはあったけど、無視だったんだって。
「どうしてみたぽんには心をゆるしたのか不思議だ」と言われた。

それはね、私がギタレレを弾いたからだと思う。
気を使って会話しても何もつたわらないどころか、そういう敏感な子供には、深読みされちゃう。
言葉のない音楽って、ある種の言語なんだと思う。それも、誤解なしに直接魂に話しかける言語。
「あなたに敵意はないよ、好意をもっているよ」くらいのことは伝えられると思う。
こんなにチープな小さい楽器なのに、なんてすごい力をもっているんだろう!
私はギタレレが大好きになり、手軽なのもあって、あちこちに持って行くようになった。

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