ジャズって何?

札幌では、ルパンとセビリアを弾いたけど、セビリアは破れかぶれだったので、ちょっとだけましなルパンだけアップしていただきました。

このルパンの曲についてはエピソードがあります。

かつて、シニアコンクールでまぐれで優勝しちゃった事があって、翌年に優勝者の演奏コーナーがあるんだけど、クラシック弾く自信なかったのでポップスを弾くことにしました。
youtube のギタレレルパンが評判いいので、プログラムに入れましたが、練習のためにあちこちで弾いたら、「それはカッコいいけどジャズではないね」と言われて、へこんだ。

「いったいジャズって何?」と悩んで、家のすぐ裏のジャズ喫茶「ネフェルティティ」に通ってみた。そこで演奏してたのが、ジャズギターのエイジさん。
ジャズギターの人って、手癖でチャカチャカ弾くイメージだったけど、エイジさんは即興の旋律の歌いまわしが素晴らしく、するっと気持ちに入ってくる。それに感動して教えてもらう事にしました。

あとでわかったんだけど、小幡栄治さんはバークリー出てそのままアメリカで音楽活動、教本を翻訳してたり、ちゃんとしたジャズギタリストだった。
(どうして日本に帰って来たの?って聞いたら、飼ってた猫が死んだからだって。ミュージシャンらしい、カッコいい理由だ!)


エイジさんの演奏を聞き返してて、今更わかったことだけど、
このベースとギターっていうミニマムな編成でも、バンドとして聞こえてくる。見えないけど、二人の間に確実にドラムの存在がある。親密で心地いいセッション。ジャズはバンドの音楽だ!
ソロギターでジャズっていうと、Tuck & Pattiのタックアンドレスくらいしか思いつかない。
コットンクラブに聞きに行ったことあるけど、彼の演奏もソロだけどバンドで聞こえる。

どのジャンルでも、ギターソロって極めて特殊なのかもしれない。
クラシックギターもオケで聞こえるときあるよ。チェロにトランペット!!
伴奏も旋律も一人で最大6つの音で表現!マニアックだね。

そして、ルパンの元の南澤大輔さんの演奏も聞き返したら、全くジャズではないことはわかった。
音楽ジャンルとしては、、、これは何ですか??

作曲した大野雄二さんはジャズの人だけど、そうじゃない人がギター用に編曲したら違う風になるわけだ。
元の楽譜がそうなんだから、それをジャズ風に演奏したいから教えてくれと言われても無理難題だよ。
エイジさん困っただろうなって、、何年も経った今悟る!!!(笑)

だからエイジさんは、まずリズムから、シンバルレガートとは何かとか、鉛筆でコップ叩きながらおしえてくれたり、グルーヴを出すために、消音のタイミングを使う方法とか、コードの基本は4和音なんだけど、音は3つでいい。5度は1度の中に結構入っているから抜いてイイとか、どうしても移動ドでしか音楽をとらえられないと言ったら、クロマティックなソルフェージュも教えてくれた。
ものすごく引き出しの多い人で、おばかなおばちゃんにもわかるようにかみ砕いてくれる。毎回レッスンがすごい面白かった。

彼は今はあちこちで教えたり演奏したりしてる。クラシックではないギターの人には超おすすめな先生です。
小幡英司 ブログ Eiji Obata Jazz guitarist

身には着かなかったけど、概要は知識として若干入りました。

というわけで、身にはついていません。
「ルパン」は、なんちゃってのまま弾き続けています。
だって、、ウケるんだも~ん(笑)