【ギタぽんが出来るまで】19 アイデアは突然に

2016年2月
いきなり「指一本でコードが押さえられる仕組み」が形として降りてきた。
ブラーボ先生に教えてもらった事も関係しているようだ。
いきなり形が降りてきたので、手近にあった金属板と消しゴムで作ってみたら、機能する。笑っちゃうほど簡単な仕組みなのにね。

「2等賞と1等賞」の価値が全く違うように、コード押さえる左指が「指2本」か、「指1ぽん」だけかということは全然価値が違う。
これはおもしろい!と自分の中で盛り上がる。

知財相談で、「メソッドでは権利は取れない。出版して著作権にするしかない」と言われたので出版にこだわっていたのだが、形になったのだ。ソフトがハードに結晶したのだ。これで特許をとれば、今後の活動の柱になるかもと思った。

千葉県の「発明相談」というものに行ってみた。
相談員のおじさんの目の前でその器具を付けたギターで童謡唱歌を歌い、最後にアメージンググレイスを歌ったら、おじさんがとっても感動してくれて、「いいねえ。僕は若いころギターを弾いてみたかったが、挫折したんだ。アメージンググレースは本当にイイ曲だ。それは本当にいいアイデアなので、特許を目指しなさい!」と言ってくれた。

最初はネット上の特許明細を真似して、自分で書いてみたけど、明細書の構成もよくわからないし、請求項の立て方もよくわからない。だいたい使ってある言葉や言い回しも特殊。自力じゃ無理ということになり、弁理士さんを紹介してもらった。
でも自力でなんとか書こうとした下書きは後に、弁理士会の補助申請のための資料に役立ったし、弁理士さんとの意思疎通の要ともなったので、無駄はなかったわけです。
紹介してもらったのはまだ若い弁理士さんで、ピアノが弾けるという。音楽の事もわかるし、、うってつけだ。
2016年4月、弁理士先生の指導のもと、特許を目指すことになった。
特許だから、どこに書いてもしゃべってもダメと言われた。
ああ、秘密ってわくわくする!

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