【ギタぽんが出来るまで】25 出版塾

特許の迷路で迷ってる間、ギタぽんの突破口を求めて出版塾というものにも参加してみた。
イメージ的には、大人の科学みたいな付録付き書籍にならないかなと思って。

こういうセミナーみたいなのに参加するのは生まれて初めてだったけど、友人が主宰者を昔から知ってて有能な編集者だったというので参加してみた。
ケチな自分としてはけっこうな参加費を払った。

ここで目指すのは自費出版ではなく商業出版で、毎期かなりの確率で本を出版しているという実績もあった。
半年通って、自分が何をどうしたいのかをみつけだし、ターゲットを確定し、企画書の書き方から文章の書き方、タイトルのつけ方まで勉強する。
最終的に出版社の人達が並んでいる前でプレゼン大会をし、出版社の人と名刺交換し、企画書を渡し、コネクションを作るという内容。

さまざまな人が様々な理由で出版を目指していた。
受講者ともだんだん親しくなり、お互いに協力しあう。

プレゼン大会では3位をいただいた。
「みたぽん・ギタぽん・指いっぽん」のキャッチコピーもここでつくった。

でも、どの編集者にも「面白いけど、グッズがついた出版物はウチでは無理」と言われた。
その時点ではまだ「ギタぽん」は手作りレベルで製品として完成してなかったので、そんな漠然とした企画に出版社が乗るわけないということもわかった。
出版業界も苦しんでる。売れるものをさがしてるんだよね。
出版の話がまとまって進み始めた仲間もいる中、わたしはあちこちに営業したけど、全くどこも引っかからない。
ヤマハにもリットーにも企画書を送ったけど、無反応だった。

世間知らずのおばちゃんには門は開かない。それが社会なんだな。と思い知った

この経験でわかったことは、
「製品を工場で完成させない限り道は開かない」ということ。
だって、「今すぐ1000個用意できますか?」って言われても、まだ不安定な手作りだったので。。(笑)

出版塾が無駄だったとは思わない。
同期の仲間はりっぱに商業出版してる人もいる。
へそ天にゃんこ
はじめまして更年期
超訳 ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉

ま、わたしも企画書が書けるようになったし、キャッチコピーは出来たし、なにより楽しかったからよかったと思うことにしよう。
海外旅行に行く趣味もないし、高いギターをボンボン買う趣味もないし、ブランド品買う趣味もないから、これでいいのだ。
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