プランティング

楽器で大きい音を出すために、何をする?
「強く弾く」?
独学の頃、私はギターぶっ叩いて弾いてました。でかい音は出るけど、汚い音だった。
13年前、初めてギター教室に行って、先生は大きい音も小さい音も美音でびっくり。
そういう音が出したい、タッチを直したいと希望を述べて始めた。
思ったより月謝が高かったので、タッチのコツさえわかったらすぐやめようとおもってた。
しかし、なかなか先生のような音が出ない。
熱心に教えてくれているのにわからない。
あのときほど情けなく、自分がバカだと思ったことはない。
目の前の先生が出来て、自分が出来ない事が悔しくてやめられなくなってしまった。

青本の7ページの一番下、親指で単音階弾くだけのレッスンが続いた。

毎月1万円以上レッスン代を払って親指で音階練習。。今考えてもどうかと思う。
もうやめちゃおうかと思ってた頃、
たぶんわかったのです。ヘレンケラーが『うぉ~~~ウォーター!!!』と叫んだほどの納得感でした。
本当は、もっと深い事を習ったのかもしれないけど、今でも心に残っているのは物理的な事。
 
クラシックギターで音を出す動きは2段階に分けられる
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1.弦に指で触れて、引っ張る。このとき無音。
2.弦がピッと指から外れた瞬間音が鳴る。
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触ってから発音の間にわずかに時間的ずれがあり、どのポイントでパルスを感じるのか。。それが問題。

これって、プランティングと言われる事と同じじゃないかと後になって気づいた。

時には迫力のある音も必要だけど、基本的に、

大きい音をだすために必要なのは、強い力でぶっ叩くことではないのだ

そんな事がわかってきたころ、ギターが面白くて、やめられなくなっていました。