しくじり先生

小学校低学年の時、音楽でドレミを教わってから、すべての歌がドレミで出来ていることに気づいた。
そこで、音楽のノートに、知っている歌の音符をかいて(リズムはわからなかったので音程だけ)歌詞を書いて、そしてカラフルな絵を描いて、ステキなノートを作る遊びに熱中していた。
一度はまるとキリがないのは子供のころから。そのうち耳に入ってくる音楽が全部ドレミで歌えるようになった。
でも、ある時気づいた。
私はマイナーもドレミで歌っていたけど、学校の音楽の時間にそれは「ラシド」と歌いなさいと言われた。
なぜ??それは、ラシドではない、ドレミでしょう?歌えないよ。理屈に合わないことは受け入れられないタイプなので、そこで軽く音楽に挫折。
歌うのが大好きだったけど、友達とテレビの歌番組に出て、収録のリハで初めてマイクに乗った自分の声を聞いた。
聞いたこともない声に嫌悪感を感じ、歌う事自体が嫌いになった。
さらに中学にはいって、♯だの♭だのがでてきたら、ちんぷんかんぷん。だって、ピアノの先生に手を叩かれたから逃げちゃって、鍵盤弾けないからわからない。

こうやって音楽にコンプレックスを持っていたがゆえに、どうしても納得したい、上手になりたい欲求が持続しているのかもしれない。

そんな人がギターおしえるなんてと思われるでしょうが、しくじり先生は、小さいころから出来てた達人より教えるのが得意かもしれません。
だって、しくじりポイントの克服方法を克明に覚えているから。