【ギタぽんが出来るまで】29 地元プラスティック工場との出会い

2018年末、古い知り合いのお料理研究家の田中可奈子さんが柏のプラスティック工場「株式会社新上」さんを紹介してくれた。
工場の保育園で食育のお仕事をしてるので社長に話してくれたらしい。
社長さんはギターの経験もあり、ギターグッズも作っている会社だった。
運命の出会いは突然に!キター!!!!

その時、すでにレーザーカッターでギタぽんを手作りしていたけど、指当ての部品だけはレーザーで作れなかった。
レジンをつかったり粘土をつかったり試行錯誤。手作り感満載、どうしても安定した形の部品がつくれない。
そこで、創業塾関連の集まりで知り合った、モノモスさんの工房にたのんで、3Dプリンタで元型をつくってもらい、自分でシリコン抜き型を作って、そこへグルーガンのグルーをねじ込んで自力で部品をつくっていた。
上手く流し込むために、治具(そのためだけの道具)を自分で作って作業。
この作業は、かなりの器用さが必要で、集中が途切れるとミスが起こり部品の歩留まりがわるい。でも、成功したものは、ちゃんとしたプラスティックの部品のよう。
ものすごく手のかかる、ほぼ手工芸品。量産はできない、(笑)

その工場でやっていたのは、まさにわたしが自力で編み出した方法とコンセプトが同じ!!
【金型を作り、そこへ溶かしたプラスティックを注入して成型する】射出成型とよばれる技術。
違うのは、すべてが最新の技術で正確に行われていると言うこと。
そうか、わたしはプラスティック成型の歴史をしらずしらず辿っていたんだな!!
工場を見学して興奮する!!面白すぎる!!!!

それまでひとりぼっちだったけど、田中可奈子さん、モノモスさん、そして工場の人、人の協力がありがたく本当に嬉しい。

こうして、工場生産への道が突然開いた。

前へ 次へ