ミサイル飛ばさないでくださいよぉ byいたち

fcdf5071.JPG北の国からミサイルが撃たれたらしい。
危機感のない日常。
もう死んでしまったおばあちゃんの話を唐突に思い出しました。
おばあちゃんと呼んでいたけど、本当はおばさんで、私の父の一番上の兄の奥さんです。
おばあちゃんが嫁に来た時、父はまだ子供でした。
あちこち本土が空襲され始めた頃、そろそろこの辺も危ないらしいと判断して、タクシーを頼んで年寄りと子供(私の父?or父の妹?)を田舎に疎開させた帰り、錦帯橋を過ぎたあたりで空襲警報が鳴ったそうです。まさにその時、岩国の軍事施設と駅をめがけて空襲が始まった。
おばあちゃんはタクシーの運ちゃんと近場にあった防空壕に逃げ込んで、ドカンドカンと爆撃の振動に震えていたそうです。
もし今この防空壕がくずれて自分が死んでしまっても、自分がここで死んでいるという事を家族伝えるすべはないな、と思ったそうです。
夕方になって、やっと家に辿り着いたら、おじいちゃん(旦那さん)がひとりで家のなかでぽつんと座っていたそうです。
時間的に考えて、空襲に巻き込まれてしまったのかも知れないと、半分あきらめて。
感動の再会があったのかどうか、昔の人だから何も言いませんでしたが、
「朝炊いたごはんが全部すえてたんだよ。もう暑い時期だったかねえ。。」って言いました。
その話は、蒸し暑い時期、ちょっと薄暗くなった夕方の台所でおばあちゃんが話してくれました。リアルでぞっとしました。
非常事態の中の日常、日常の中の非常事態。
日本人は戦争とか殺戮はテレビの中の出来事だとおもってるから、もしミサイルが都市に着弾したら、どてっぱらに穴をあけられても己の状況把握ができなかったジーパンデカみたいに、
「なんじゃこりゃあ~~」って叫ぶのでしょうか。