豚話 2つ

ちょっと前に読んだ本、「ヒトはなぜペットを食べないのか」
その中で豚食に関する項目がありました。
イスラム教の人たちは豚を食べないけど、なぜか?
そもそも、ユダヤ教の旧約聖書で食べていい動物が決められたらしい。
四足獣について、「申命記」より
牛、羊、やぎ、牡鹿、カモシカ、小鹿、野山羊、くじか、大鹿など、獣のうち、ひずめが2つに割れて、反芻するものは食べてよし。らくだ、野うさぎは反芻するけど、ひづめが分かれてないからだめ。豚はひづめが分かれてるけど、反芻しないからだめ。
しかし、このユダヤ教から分離したキリスト教は、3世紀のアンチオキア公会議で自分達をユダヤ教徒から区別するために、「ユダヤ人が食べないなら、我々キリスト教徒は豚を食べよう」と宣言。
7世紀にムハンマドはそのキリスト教徒からイスラム教徒を区別するために、豚食を禁じたという。
人間なんて勝手だ。
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先週末に読んだ本、「ガダラの豚」中島らも
直接豚が出てきたわけじゃないけど、これも聖書のエピソードから出た言葉でした。
中島らもって、「明るい悩み相談室」でしか知らなかったけど、そのイメージとは違い、読み応えのある小説でした。
途中でかなり怖くなって、こっそり最後のページを見ちゃった。それでも面白かった。
彼はよっぱらって、階段から転げ落ちて亡くなったって聞いたけど、もっと本を書いてほしかったな。