開座『金蹄ぐじ』

らくちゃんが参加してるし、面白いって言ってたので、行ってきました。
掃除からひととき逃げる手段でもありました。。
これは。。面白かったの一言ではすまないけど、こんなもの見る機会なんてそうそうないですわ。
暗闇の隅から、全身金粉を纏った半裸の男女が湧き出てくる。
かすかに漂うスモークを突き刺す鋭いライトが、金粉の人体の筋肉を美しく際立たせる。
闇を切り裂くアコーディオンの演奏、空間を揺るがすドラム。
汗が飛び散り、四つん這いの人間たちが床を走り、飛び、たたきつけられ、また走る。
リア王は苦渋の表情で筋肉を強張らせて雄叫びを上げ、美しい老コーデリア姫はやさしく王とともに舞う。
大人の芸術。本物の匂いがする。
音楽はアコーディオンとパーカッションだけ。
彼女の堂々たる演奏を聞いて、本物のプロになったんだなと納得しました。
「私はプロとしてやっていく」と聞いたのは1年前だったと思うんだけど。。
彼女どれだけ努力してるんだろう。。
パフォーマンスの最後は、はしごに括りつけられた帚、そしてコードを長々と引きずり出された掃除機が床に横たわり。。
うわ~~掃除から逃げたつもりなのに、新宿まで掃除機が追いかけてきたのかと思った。