ギターデュオ

若い頃、社会人マンドリンクラブに入ってました。
そこのギターパートにすばらしいギター弾きが2人いて、その二人が二重奏するのを聞くのが大好きでした。
片方はテクニックが超正確で、決してミスらないタイプ。
ブローウェルの舞踏礼賛みたいなちょいアブストラクトな曲が得意な人。
もう片方はたぶん、私が現実に接したギター弾きの中で一番うまいと思える人で、テクニックもさることながら、情緒がすばらしい。音もすごくきれい。
印象に残ってるのは、「セビリア」とか、テデスコのギター協奏曲Dをマンドリンとやったときのソロ特に二楽章とか、パコの「二筋の川」を超高速アポヤンドで弾く姿とか。。
この二人の組み合わせが大好きで、あまりにもピッタリのコンビなので、ずーっと嫉妬してた。
日常でも二人いっつも一緒で、ちょい親分子分のような面もありながら、実は子分が親分を全面的にフォローしてる面もあって、面倒かけられてもとことん面倒見るみたいな。。。
男と男の友情っていいなあって思ってました。
中学から女子高で短大までそのまま行って、ぽんと出た先で入ったサークルだったので、まじ男性と接する機会が今までなかったから、そういう男同士の(ホモっちくない)関係性ってとっても新鮮。ものすごい観察しとった。
わたしもいつか「ギターのあいぼう」と呼べる人がほしくて、ずーっと同年代同性で探してたけど、いない。。
女性は話もちかけても、「私なんか…」と謙遜されるばかり。
サンシンのしっぽ、アコーディオンのらくちゃん、オカリナのとことこさんみたいに軽く乗ってくれるギター弾きの女性って出会ったことない。。
もう人生残り少ないんだから、この際おじさんでもいいやと開き直って、今所属してるマンドリンクラブのおじさんに話をもちかけてみたら、おどおどと了承してくれました。
おどおどすんな!