縁
今朝早く、異常に足がつって目覚める。ちゃんと寝室に寝てたのなら、「お父さん親指ひぱって!」と助けを求められるのに、またまたこたつに寝てたので、どうにもならない。どのくらい攣ってたのか、痛みに呻きながら一人耐える。ふっと治まって起き上がるも右足に激痛、腰も痛い。
通勤電車の混雑を思うと、とたんに会社に行く気が失せる。
なぜかというと、以前こういう状況で会社に出発して、とうとう歩けなくなって会社を辞めるはめになったから。
というわけで、休む事決定。
でも体は元気で退屈なので、久しぶりにらくちゃんに電話すると、「今日は、先日亡くなった俳句の先生の蔵書を図書館に寄贈するためのリスト作りするんだけど、パソコンでリスト打ち手伝わない?」って。
何年か前、らくちゃんのカフェライブに初めて行った時に奥の席でおしゃれしたおばちゃま達にかこまれたダンディーな老人がいたのを覚えてる。そのときに彼は「・・あの写真いいだろう?葬式の時に使おうと思ってね。」なんて言ってた。その先生だという。
彼女としばらく会ってなかったし、車で運んでくれるというので承知する。
一緒に行くのは、らくちゃんの友人で古書の商売してるひと。
3人でらくちゃんの車で先生の御宅に向かう。
到着すると、すでに先生のお弟子さんたちが作業してた。
膨大な書籍の中から俳句関係の重要そうな本を選んでもらって、私が片っ端からエクセルに打ち込み、らくちゃんたちが箱詰めする。
会社で仕事してるのと違わないな。でもいったいなんで私がここにいるのか?なんだか不思議に思いながら、作業を進める。
お昼になると、みんなで台所で先生の思い出を話しながらおにぎりやお餅をぱくつく。
俳句関連以外の本は自由に持って帰ってくださいと言われていたので、めぼしい本はどんどんゲット。
これで当分読む本には困らないぞ。
永井荷風「ぼくとうきたん」先日円地文子の講義CDを図書館で借りて聞いたのでもう一度読んでみたくなって。
堀口大学訳「月下の一群」これもまともに読んだことないよ。
高階秀爾 「日本近代美術史論」
松本清張「岸田劉生晩景」 へえ、こんな本書いてるんだ。。
川端康成 「掌の小節百篇」雪国しか読んだことないし
高神覚昇「般若心経講義」なんか以前POPPOさんやぷくちゃんが言ってたな
室生犀星「かげろふの日記遺文」っほう、この人がこんな本を
中井正一「美学入門」美学って興味あるよな
「白秋愛唱歌集」楽譜まで付いてておもしろそう
瀬戸内晴美「比叡」
円地文子「彩霧」あのおばちゃんこんなエロエロ小説書いてたの?
宮尾登美子「序の舞い」上下 まきさんがいいって言ってた
岡本かの子集 太郎の本、沖縄文化論はマイベスト。そのお母さんだよな。
そして、古書が一冊
萩原井泉水 「一不二」
ぱらぱら見てると、これは俳句じゃなくて短歌だね。
俳句はよくわからんけど、これは、、イイ!
明日へ続く…..
ディスカッション
コメント一覧
「お父さん親指ひぱって!」の、「ひぱって」に非常に逼迫したものを感じました。大丈夫?
でも、そのお陰でなんとまあ素敵な巡り会いが待っていたことか。
何かのお引き合わせかねえ・・・ちょっと痛かったかもしれないけど、そうでもしなきゃ会社休んでないだろううしね。
広がるねえ、世界がどんどん。
>りゅうはは
そりゃ打ち間違えだ。長い文章打つとまちがえるね。
校正しないから。
この先生、地元の大きな和菓子屋さんの長男らしいけど、若い頃肺病で30代までは闘病生活だったんだって。
俳句を通して奥さまにも出会い、俳句一筋の人生だったんだね。
死んでからも失わないものって、人との繋がりだけだね。