ハウル

昨日「ハウル」やってましたね。
ジブリの「ハウル」は原作とは全く別物です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198607095/249-0358677-7866714?v=glance&n=465392
映画は、
・ソフィーは見た目がかわいくないのにかっこいいハウルに愛されている>>「君もそうなんだよ」という、ぶすな女の子へのメッセージ。
・空を飛ぶシーンがきもちいい
・動く城の有機的なメカメカ具合がそっち系マニアにはたまらない
ってことぐらいしか見所ないです。
原作はぜんぜんストーリーもちがうし、全く別物なので、ぜひ読む事をおすすめします。
ゲド戦記も原作は児童書とは思えないくらい深いです。
作者『ル・グイン』は若い頃読んだ、「闇の左手」「風の十二方位」等が心にのこっています。とりわけ、「闇の左手」は傑作だと思う。おさえに抑えた描写の魂の恋愛。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/415010252X/249-0358677-7866714?v=glance&n=465392
ル・グインは男性の書き手しかいなかったSFの世界で初めてヒットを飛ばした女性です。女性にこそ読んでもらいたい。(でも女性ってSF嫌いなんだよね。。)
ジブリの映画はもう成長したゲドが出てるけど、少年時代、まだ「ハイタカ」と呼ばれていた頃の話が何巻もありまして、これは魂の成長の物語なんですよ。
イメージが美しくて、深いものがたりです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%89%E6%88%A6%E8%A8%98
ジブリには悪いけど、はなから映画期待してません。
それより、「わけわかんなかった」って言って原作を読む気が失せるような映画の作り方をするジブリは困ったもんだと思ってます。
「ナルニア」も、ディズニーが作るって聞いた時点で絶対にみてやるものかって思ってます。ナルニアには中学校ではまって全巻通販で買いました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%9B%BD%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%82%8A
ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」もディズニーが映画にしてるけど、全然別物ですもん。>萩尾望都から知ったブラッドベリも情緒があってよいのです。。。
http://blog.so-net.ne.jp/lapis/2005-04-29
小学校で初めて「銀河帝国の興亡」(アイザック・アジモフ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
に出会ってから、SFとファンタジーにまみれたオタクな私としては、あの頃だれに薦めても読んでくれなかった本たちがこんなにメジャーになったのがとても嬉しい反面、本質が理解されないで流行りものになってるのがとても悲しい。
映画をみたくないっていうのは、初恋の人のイメージを壊したくないから同窓会には行きたくないっていうおばさんの心情と同じでしょうか。
行けば行ったで、楽しいのかもしれないけど、初めて出会った頃の思い出が素晴らしすぎて、その思い出を壊したくないの。。。
うわ~~~わたしってば、おとめじゃん。