【ギタぽんが出来るまで】1 鹿児島編

鹿児島に行って、全てのストレスから急に解放された私は、なぜかエネルギーがゼロになった。
朝起きられなくなり、昼間は眠り、暗くなってからよろよろ買い物にでかける。
夜は初めてつないだインターネットの海をさまよう不健康な生活。
夫と子供は会社へ学校へでかけるけど、自分には何もない。困難から逃げてしまったダメ人間。自力で這い上がれない深い穴の中に堕ちた気分。することがないと食べちゃって過食嘔吐。そしてまた自己嫌悪の悪循環。

こりゃいかんと模索して買ったのがジャンベとギタレレだったけど、全く弾く気にはならない。

それで、最低限自分に出来る事で一日のスケジュールを決めた。
朝、主人を車で会社まで送り、そのまま海辺のモスバーガーでコーヒー飲んで新聞に目を通し、与次郎ヶ浜を散歩して、水の中のタコクラゲや釣り人をぼーっと見て時間をつぶす。
そのまま銭湯に行って(鹿児島の銭湯は全部温泉なのです!)買い物をして帰る。これを毎日くりかえす。
今考えると極楽生活だが、何も生み出さない生活は私には耐え難かった。

ハローワークにも行ったけど、窓口でDTPやってたというと、写真の現像のDPEしか知らないと言われるしまつ。
講師募集に応募して、ヒューマンアカデミーのイラストレータ(と言う名前のAdobeのソフト)の講師に採用されたけど、鹿児島じゃ結局生徒は一人も来なかったよ。

やはり、好きな仕事がやりたかった。仕事人間だったから。

でも、細い仕事がかろうじて2本あった。釣り新聞のイラスト描きと、のちに音楽を一緒にやることになるしっぽ♪の仕事の手伝い。しっぽ♪は元会社の同僚で、既に会社を辞めて独立して一人でやってて、溢れた仕事をわたしに流してくれた。

データは電話回線のパソコン通信でぴ~ひゃら~~とやりとりする時代の話です。

私はまだ脳味噌が本調子じゃなくて、絵は描けたけど、細かい作業は集中できず、しっぽ♪には迷惑かけ、さらに自己嫌悪。

そんな鹿児島生活スタートでした。

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