【ギタぽんが出来るまで】13 コンクール

コンクールなんて自分とは縁のない世界だと思ってた。
でも、千葉ソロの上原さんに背中を押されて2011年に初めて受けた「みんな大好きコンクール」で銀賞と敢闘賞をもらった。

直後の東北の震災!!!!!
命の儚さ、命の価値が身に染みた。
やりたい事はためらわずにやるべきだと強く思った。
私はギターを弾いて人を感動させたいと思った。そのためには演奏技術も、人前であがらないことも必要。
毎月3カ所のカフェで弾いたり、やたらとプチ発表会に参加したり、それだけでは足らず、なんと柏の夜の街をギタレレ一本で流したり、その縁でワインバーでライブやったり。手あたり次第弾き放題!

2012年はシニアコンクールにも参戦して4位
2013年シニアコンクールで一位をもらった。

こういうのをビギナーズラックっていうのだろう。
優勝してしまってから、翌年の「前年度優勝者コンサート」というのが怖くてたまらなくなった。
いくら練習しても自信がない。「やっぱりまぐれだったのね」と言われるのが怖い。だからクラシックの曲で勝負する勇気がなくて、youtubeで再生回数があがってるルパン等ポップスを弾くことにした。
ルパンをあちこち練習で弾いてたら、色んな人に「かっこいいけどそれはジャズじゃないね」と言われた。どういうこと??
「ジャズってなんだろう?」と思ってジャズ喫茶に通うようになっただけだったけど、そこでジャズギタリストのeijiさんに出会って、短期間レッスンを受けたけど、、わかったようなわからないような。。。

そんな風で迎えた「前年度優勝者コンサート」はあがりにあがって、あまり記憶がない。
それまであまりあがらなかったのは度胸があったからではなく、何もわかってない小さい子どもが舞台で物おじせずにピアノ弾いたりするのと同じだったのだと思う。
コンクール以後、舞台ではあがるし、コンクールが非常に怖くなってしまった。あれから今に至るまでコンクールは受けていない。

でも、またいつかコンクールに挑戦してみたいとは思っている。
なかなか体験できない本物の集中、不思議な体験をしたから。
軽くあがっている感じで、感情がフラットになり、演奏している自分を俯瞰している感じ。
時間がいつもよりゆっくり流れ、ちょっとしたミスはその場で回避行動が出来る。
スポーツ選手が「ゾーン」と呼んでいるのとおなじ現象だろうか?
もう一度体験してみたい。

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