【ギタぽんが出来るまで】15 本末転倒ふたたび

中高年初心者にギターを教えるために、オープンチューニングで左指2本だけ使うメソッドを考え出した。
初心者でも「弾けるぞ!自分はギターの才能アリ!」とうまいこと勘違いしてくれる上出来のメソッドだ。イイ事思いついたな、こういうのって特許にならないかな?とふと思った。
知財相談に行ったら、「メソッドで特許はとれません。権利がほしいなら、出版して著作権ですね。」と言われた。
消えたとおもっていた書籍に対する欲望がむくむくと湧いて来た。「じゃあ教本を出版しよう!」と思った。
どうしてこうも短絡的なんだろう?きっとADHDのせいだ。

ギターのお友達を通して、楽器メーカーでもあり最大手の某会社の出版部に持ち込んでもらったが、結果はだめ。
「大変おもしろいアイデアだけど、ちゃんとした音楽理論にまで踏み込み、初心者だけでなく中級者以上まで使えるものを再考してみてください。」というお返事をいただいた。お断りされたってことです。

拒絶されればされるほどあこがれは強くなるの。
片思いと一緒だな。

アコーディオンの楽ちゃんにそんな【報われぬ恋の悩み】のような事を熱く語っていたら、「じゃあ音楽系の出版社に関わりのある人を紹介してあげる」といって、一席設けてくれた。

紹介してもらったのは2人。
一人は、アコーディオンの教本を商業出版したという女性。
彼女には楽譜の出版社の社長を紹介してもらった。
後日その出版社に自作サンプル冊子を持って行ったら社長さんが、「こういう前例のないものは売れないから商業出版は無理だな。でもこんなものを作れるDTPの技術があるなら、うちの仕事をしないか?」と提案された。
この縁をつないでおこうとおもったので、ハイ喜んで!と良いお返事!!
結局そこの会社で、楽譜の表紙デザインから、最後は楽譜の編集仕事までするようになる。

何冊も仕事した。あちこちの楽器屋の楽譜のコーナーで自分の作った表紙をみかけると、なんとなくウフフとうれしくなって、いい気分。
来る仕事は拒まず、仕事は面白く、頑張ってやった。

紹介されたもう一人は「早川きょーじゅ」。彼は大手音楽系出版社の人ということだったが、すでに会社を辞めていた。タモリ倶楽部に出たとか、ヴァイオリン芸人として活動をしているとか言ってた。
きょーじゅは宴会の席でも爆発的に面白くて、みんなで死ぬほど笑い転げた。
その後、彼とは一緒に演奏活動をするようになった。

わたしは、すっかり目の前の面白さに気持ちを奪われて、最初の目的、「教本を作る」という事を忘れ果てしまいました。
またしても「本末転倒」。