【ギタぽんが出来るまで】31 知らない技術の世界
技術に応じて、必要な知識は変わってくる。
射出成型の造形は、3Dプリンタとちがって、どんな形でも出来るわけではない。
金型がパカッと割れてそのまますっと取り出せないといけないので、構造にしばりがある。
最初、そこが理解できなかった。
それと「ヒケ」や「ボイド」という現象。
高温で溶けたプラスティックを金型に流し込み、周りから冷えて最終的に芯が固まる時にすごい陰圧が生じて、真空の泡や空洞ができたり、最悪それが表面をひっぱって穴があいたり、表面がゆがんだりすることがある。そういう場合は構造をかえないといけない。でもそれで強度がおちては困る。
「思い通りの物を作ってほしい」初めてクライアントになってわかるこの気持ち。。
でも自分の知らない技術的な制約があることを理解しないと、的外れな要求をしてしまいそう。
過去に印刷の仕事をしているとき、クライアントにてこずらされた経験がけっこうあった。
パソコンでなんでも簡単にできると思っているクライアントは、最初丸投げなのに、出来た物に難癖つけてくる(ように感じた)。
だから制作側の気持ちも痛いほどわかる。
親身になってくれる工場の人に迷惑かけたくないので、射出成形の事はネットを調べまくって勉強し、3Dのソフトは何回か講習会に行って勉強した。
特に3Dソフトはわたしの好きそうな世界で、たぶんハマると底なし沼かも。
講座を受けたのは、メーカーズラブ
fusion360というソフトの使い方を勉強に行った。かじっただけだけど、すごく面白い!!余裕ができたら引き続き行きたいな。
2回しか行ってないので、自在に使えるほどにはならなかったけど、工場の言ってることが理解できる程度の知識は身に付いた。
といってもけっこう時間はかかり、2019年はまるごと開発に費やした。
後は金型を作って、最終調整か。。。
こんなにトントンと事がすすむなんてちょっとおかしいな、とおもっていた2020年春、やっぱりドカンとデカイ障害が、、
それは、、「コロナ」!
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